人生で一番大きな買い物であるマイホームを購入する際には、慎重に計画を立てて実現に向け進んでいかなければなりません。
またその際には、住宅ローンの借り入れや頭金の有無なども考えておきたいですよね。
マイホームの購入を考えている方の中には「頭金なしマイホームを購入しても大丈夫なのか?後悔しないのか?」という不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、頭金なしの住宅ローンについて、また気をつけるべき点などについて述べていきたいと思います。
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頭金なしでも住宅ローンは組めるの?
結論から言うと、頭金がなくても住宅ローンは利用できます。
つまり、頭金が0円でもマイホーム購入は可能です。
例えば3000万円のマンションを購入したい場合、3000万円のローンを組むことができますが、実際に住宅ローンを組む際には、借入金額に関しては一度金融機関に相談してみましょう。
住宅ローンの頭金あり・なしのメリットとデメリットとは?
それでは、頭金がある場合とない場合ではそれぞれどのようなメリットまたはデメリットがあるのしょうか。
以下では、それぞれの場合のメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。
①頭金ありの場合のメリットとは?
頭金ありの場合は、当然毎月の返済額を頭金なしの場合よりも低く抑えることができます。
また金融機関の審査に比較的通りやすく、頭金を入れることによって住宅ローンの金利を優遇されるケースもあります。
①頭金ありの場合のデメリットとは?
頭金ありの場合保有している資産の全額を頭金にしてしまうと、手数料などの諸経費を払えなくなるリスクを伴います。
また貯蓄が減り、更に住宅の購入後に収入額が減ってしまえば、直接家計に悪影響が出る可能性が高いと言えます。
①頭金なしの場合のメリットとは?
頭金なしの場合は、入居してから10年間は住宅ローン控除制度を受けられるので、欲しい物件を即時に購入することができます。
頭金が貯まるまで待っていたら、好条件の物件を他の人に先に購入されてしまう可能性もあるので、これは頭金なしの場合のメリットのひとつであると言えます。
また貯蓄が減らないという利点もありますね。
②頭金なしの場合のデメリットとは?
頭金なしの場合は、やはり頭金ありの場合より総返済額が増えることです。
また住宅ローンの返済が続けられなくなり、住宅を売却して得た金額が住宅ローンの残金を下回る可能性も出てきます。
このように頭金ありとなしではそれぞれメリットとデメリットがあります。
どちらを選択したとしても、デメリットをカバーできるように家族で返済計画をあらかじめ話し合っておくことが重要です。
後で後悔しないために頭金なしの場合に気をつけるべき3つのポイントとは?
ここでは、頭金なしの住宅ローンの場合、後で後悔しないために気をつけるべきポイントについて見ていきたいと思います。
①住宅ローンの金利を考慮しよう
頭金を払えば、住宅ローンとして借りる額は当然安くなります。
そして、借りる額が安くなれば当然金利は下がりますから、頭金を払うことの最大のメリットはと言っても過言ではありません。
ですから、少々金利が高くても払えるならば頭金の必要はありません。
つまり、将来的に自分がその額を払うめどが立っている、もしくはプランとして無理がないのなら、頭金なしの方がむしろスタート時点の負担を軽くすることができ、有利になることもあります。
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②売却する場合について考えておく
マイホームを万一売却する場合、基本的には住宅ローンの支払いを終えていないと売却することはできません。
例えば、マイホームを建てる際に総額3000万円かかったとすると、場所や地価にもよりますが家自体の価値は、だいたい2100万円といったところです。
ですから3000万円を全額を住宅ローンで支払った場合、マイホームを手放さなければならなくなった時に、住宅の売却益と相殺して残りのローンを一括で返すことが難しくなります。
一番大切なのは、ご自身の年収や生活スタイルからしっかりとシミュレーションをし、無理のないローン計画を立てることです。
途中で行き詰って家を手放すことのないような余裕あるプランを組むことができれば、その心配はほとんどないと言っていいでしょう。
③本当に返済可能かどうか見極めよう
頭金をためなければならないとなれば、その間賃貸のマンションに住んだりと結局そこで家賃を浪費してしまうこともあります。
また、頭金をためている間に住宅ローンの金利が上がるケースも考えられます。
ですから無理のない返済計画さえ立てることができるのであれば、頭金なしも一つの選択肢として頭に入れおくといいかもしれませんね。
夢のマイホームを購入するためにも、しっかりと計画を立てるようにしましょう。
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さいごに
「住宅ローンの頭金はなくてもいいのか、それともあった方がいいのか」というのはそれぞれの家庭の事情により違ってきます。
住宅ローンを借りる際には、年収や家族構成、将来的な売却、借り換えなどの可能性を含め長期の返済プランを立てることが重要となります。
つまり、各家族によって正解は違って当然と言えます。
住宅ローンを組む際には後々後悔しないように、詳しい人に相談したり、計画をしっかり立てるように心がけましょう。