冷蔵保存や冷凍保存など、食品を美味しく安全に保存するための方法はいくつかあります。
中でも真空パックは他の保存方法よりも安心感が強く、賞味期限が切れていても真空パックなら大丈夫かと思ってしまいがちですよね。
しかし、真空パックをしていれば賞味期限を過ぎていても食べられるというのは本当なのでしょうか?
そこでここでは、真空パックの賞味期限切れの安全性について説明していきたいと思います。
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家庭で作った真空パックの賞味期限は?
家庭で真空パックを作る場合、市販の真空パックのようにパックする前に減菌処理を行い、無菌に近い状態にするのはなかなか難しいですよね。
そのため、家庭用の真空パック器では減菌処理を行いません。
また完全な真空ではなく、真空に近い状態で空気が残っているため、菌が残っていると増殖する可能性があります。
ですから市販の真空パックと比べると、どうしても保存期間は短くなってしまいます。
家庭で作った真空パックの賞味期限は、通常の1.5倍から2倍程度であると考えておいた方が良いでしょう。
なお、真空パックは家庭用真空パックの器がなくても、ジッパーつきの袋または普通のビニール袋、鍋と水を使えば自宅でも簡単にできます。
家庭での真空パックの作り方
以下ではその方法についてご紹介したいと思います。
①まず、鍋に水をたっぷり入れます。
②そして袋の中に水が入らないように注意しながら、食品を入れた袋をゆっくりと水の中に沈めていきます。
③水圧により袋の中の空気が押し出され、食品部分が真空になっていることを確認して袋を閉じます。
家庭用真空パック器を使った場合と比べると空気が多く残ってしまいますが、ラップなどで普通に保存するよりは長期間保存できますよ。
市販の真空パックの賞味期限切れは大丈夫?
市販の真空パックの場合、減菌処理後しっかりと真空状態が保たれていれば、賞味期限切れですぐに食べられなくなるということはありません。
万が一菌が残っていたとしても、冷蔵庫の中で保存していれば菌の活動が抑えられますから、半年、1年後でも食べられる場合もあります。
ただ、食べる前にはパックに傷がついていないか、また膨らんでいないかなどをしっかり確認するようにしてください。
パックが膨らんでいる場合は、パックの中で菌が増殖し腐敗が進んでしまっている可能性が高いので食べない方がよいでしょう。
また、また開けた際におかしな臭いがしないかもチェックするようにしましょう。
パック前の滅菌が重要!
食品が腐敗させる細菌類は水分と温度、そして空気の3つが揃うことで活動的になり、増殖してしまいます。
そのため真空パックは、細菌類の増殖に必要な空気を食品から遮断することで食品を腐敗を抑えます。
また、食品は酸化すると栄養分を失いやすくなり、風味や水分も損なわれてしまいます。
その点真空パックは食品と酸素が接触しないようにしてくれるので、食品の味や香り、食感を長持ちさせることができ、さらに、真空パックにすることで密閉状態になり、保存時の雑菌混入などのリスクも軽減されます。
市販の真空パックでは、食品を詰める前に減菌処理が行われています。
そのため、減菌処理を行わない場合よりも長期間の保存が可能であり、賞味期限を少し過ぎたくらいですぐに食べられなくなるようなことはありません。
しかし、真空といっても空気が全くないというわけではないので、細菌類が完全に死んでいない場合は細菌類の活動が鈍っていても劣化してしまいます。
これらの確認をしたうえで食べられると判断した場合でも、加熱して食べた方がよいでしょう。おいた方が安心です。
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真空パックは冷凍保存しよう!
真空パックで空気を遮断し、さらに冷凍保存で温度を低くすることにより菌の増殖が抑えられ、長い期間保存することが可能になります。
また、真空パックをしていれば食品の酸化を防げるため冷凍焼けの心配もありません。
ただし、家庭で冷凍する場合は冷凍庫の温度が高かったり、冷凍に時間がかかったりすることが多いので注意しましょう
さいごに
市販の真空であれば、冷蔵庫の中で保存していれば半年、1年後でも食べられることはあります。
ただしその場合は、食べる前にはパックに傷がついていないか、パックが膨らんでいないかなどしっかり確認するようにしましょう。