思春期になると誰もが経験する反抗期ですが、最近は反抗期がなかったという人も増えているようです。
ある調査によると「自分に反抗期はなかった」とする人が50%もいるというデータもあり、そのことが将来どんな影響を与えるのか懸念する声もあるようです。
そこでここでは反抗期がない理由や解決策について述べていきたいと思います。
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反抗期がない理由とは?
親の立場から見れば反抗期がないというのは子供を叱る必要もなく、その分ストレスも溜まらないので一見すれば楽であるとも言えるかもしれません。
しかし反面、もしかしたら将来に何か悪い影響があるのではないかと心配になる面もあります。
ですのでここでは、なぜ反抗期がないのか、その理由について考えていきたいと思います。
うまく自己主張ができない・・・!
まず考えられることは、子供が家庭の中でうまく自己主張できていないケースです。
子供は成長するに従い自分の考えや意見を持つようになり、一人の人間として徐々に精神的に自立していきます。
そうすると自分はこうしたいという明確な意思を持ち始め、親の意見と対立し反抗するという行動に出るようになります。
ところが家庭内でうまく自己主張ができないと、結果的に反抗心はあっても意識的にも無意識にも自分の反抗心を表に出せず、心の中で押さえ込んでしまうようになってしまいます。
反抗期がないのは親の子供との接し方に原因がある?
子供の反抗期は成長の証でもありますが、周りの環境にも大きく影響されます。
ですので子供に反抗期がない場合、親に原因があることも少なくないようです。
例えば子供が親から過干渉な環境で育った場合、子供自身はなかなか自分の意見を持ちにくかったり、意思はあってもうまく伝えられなかったり、言っても無駄だと考えてしまうなど自己主張しない子供になってしまう可能性があります。
また逆に親が子供を甘やかしてしまったケースも考えられます。
子供が欲しがるものは何でも与え、やりたいといったことは何でもやらせてしまっていたら子供は我慢する必要がなく、親に反抗する理由もなくなってしまいます。
実は反抗は2回ある
実は反抗期は、一次反抗期と二次反抗期の2回あるということをご存知でしょうか?
一次反抗期は2歳から3歳にかけてのいわゆるイヤイヤ期と呼ばれているものです。
活発に動き回れるようになり、自分で色々なことができるようになるこの時期は人生で初めて自己主張するようになりますが、3歳を過ぎるとだんだん自然に落ち着いていきます。
そしてだいたい中学生から高校生ぐらいになると、二次反抗期が始まります。
実は二次反抗期は子供が自己主張することを学び、大人へと成長していく大切な時期でもあります。
ですので反抗期がないまま成長してしまうと、社会人となった時に自分の意見を言えずに他者とのコミュニケーションに苦労したり友人関係に悩んだりと、結果的に自分が苦労する形になってしまいます。
将来を考えて子供を自立させるために気を付けることとは?
では子供がうまく自己主張し自立していけるようにするためにはどうすればよいのでしょうか?
以下ではその方法について述べていきたいと思います。
あまり口出しせず子供に決めさせる
まずは子供が何でも自分で考え決められるようにし、子供のすることに対してあまり口出ししないようにしましょう。
親は遠くから見守もり、危険が伴う場合や本当に手助けが必要な場合のみ手を差しのべてあげるとよいでしょう。
子供が自己主張しやすい家庭環境を作る
仕事や家事などで忙しい時に、子供が何か話しかけてきてもつい「今忙しいから後でね」といってしまうことはありませんか。
たとえ忙しくても、子供の話にはきちんと耳を傾けて聞いてあげましょう。
親が子供の話を聞いてあげなかったり子供の意見を頭から否定したりすると、子供は萎縮してしまい自分の意見を言えずに自己主張できなくなってしまいます。
子供の意見をきちんと聞いてあげたり考えを認めてあげたりし、意思を尊重してあげるようにしましょう。
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まとめ
反抗期は子供の自己主張への第一歩となる大切な時期でもあります。
いまは親という立場になってるかと思いますが、あなたも以前にはこうした反抗期を超えて成長してきたわけですからね!
親はなるべく子供の意見に耳を傾け、また先回りして何でもやってあげようとせず子供の意思にある程度任せるようにしましょう。