ショートニングとマーガリンの違いとは?

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パンやお菓子作りの際に材料として使われるショートニングやマーガリンですが、実はその違いについてよく知らない、という方も多いのではないでしょうか?

またショートニングやマーガリンに含まれているトランス脂肪酸は身体に悪いと言われていますが、それは本当でしょうか?

そこでここでは、ショートニングとマーガリンの違いや、トランス脂肪酸が身体に及ぼす影響について見ていきたいと思います。

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ショートニングとマーガリンの違いとは?

ショートニングとは、主として植物油を原料としたクリーム状の食用油脂です。

焼き菓子や揚げ油にもよく使われる油脂で、食品にサクサクとした食感やカラッとした食感を与えます。

サクサクとした食感を英語で「ショート」と表現するため、ショートニングと呼ばれるようになったようです。

ショートニングとマーガリンの違いは、マーガリンが水分や乳成分を含んでいるのに対して、ショートニングそれらを含まず、ほとんど100%油脂だという点です。

つまりショートニングは、マーガリンから水分と乳成分、また添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよいでしょう。

またマーガリンは独特の風味がありますが、ショートニングは無味無臭であり、素材の香りを活かしたい時などによく使用されます。

ショートニングとマーガリンに含まれているトランス脂肪酸とは?

ショートニングとマーガリンには、トランス脂肪酸と呼ばれる成分が含まれています。

菓子パンやお菓子類などには原材料としてショートニングやマーガリンが使われていることが多く、またコンビニなどで売られている多くの食品にもこのトランス脂肪酸が含まれています。

トランス脂肪酸は体内に入ると過酸化資質という物質に変わり、悪玉コレステロールを増やしたり、動脈硬化のリスクを高める原因となります。

また、鼻炎や喘息などの症状を引き起こしたり、腸内環境を悪化させ、さらには自律神経の働きにも悪影響を与えると言われています。

海外ではトランス脂肪酸には表示義務が

アメリカなどの諸外国では、トランス脂肪酸が含まれている食品に関して表示義務があります。

2003年、世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)は「心臓血管系の健康増進のため、食事からのトランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑えるべきであり、最大でも一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすべき」と勧告したことで、各国でトランス脂肪酸の含有量規制が始まりました。

また2006年にはアメリカニューヨーク市がレストランでのトランス脂肪酸禁止を通告して、日本でもトランス脂肪酸を規制するべきという流れが生まれました。

しかし日本ではまだ摂取量が少ないという理由で、表示されてないものも多いようです。

日本のトランス脂肪酸の摂取量は実は少ない

2008年に農林水産省が実施した調査研究によると、日本人が一人一日当たり食べているトランス脂肪酸の平均的な量は0.92~0.96gであるとされています。

また、食品安全委員会が科学的な観点から分析した結果、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は平均総エネルギー摂取量の0.3〜0.6%であり、世界保健機関の目標値である1%を大きく下回っています。

そもそも欧米各国と日本では食文化がかなり違っており、確かに近年日本の食文化は欧米化しているのは間違いありませんが、油自体の摂取量は欧米とはかなり差があるようです。

ですからあまり神経質になる必要はなく、例えば菓子パンなどを食べた後にはきちんとした手作りの食事を取るなど、食生活においてバランスを取ることがむしろ大切であると言えるでしょう。

まとめ

ショートニングとマーガリンの違いとしては、マーガリンが水分や乳成分を含んでいるのに対して、ショートニングそれらを含まずほとんど100%油脂でできている点が挙げられます。

またショートニングやマーガリンに含まれているトランス脂肪酸は身体に悪影響を及ぼすと言われていますが、日本は諸外国に比べれば格段に摂取量が少ないので、バランスのよい食生活を心がけていれはま、あまり心配する必要はないようです。

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